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『イスラエル・パレスチナ取材日誌 2001』 第2部 一昨日はラマラ(パレスチナ自治区)でイスラエル兵に投石するパレスチナ少年の撮 影中、催涙弾をお見舞いされ死ぬ思いをさせられました。ゴム弾のほうは私ではなく 少年の腿に直撃して、もんどりうってひっくり返っていました。ゴム弾といっても至 近距離で当たり所が悪ければ死ぬこともありますからあなどれません。 「これはいかん!」と、安全かつフォトジェニックなポジションを求めてイスラエル軍の後ろに廻り込んで撮影を続行。実はこの行動がパレスチナ自治区ではあまりよろ しくない。 パレスチナ人、特に血気盛んな若者たちの怒号に気づいた時には、時すでに遅し。 最初にパレスチナ側から入ったジャーナリストは、終始パレスチナ側についていないと「アミール」(裏切り者、密告者)のレッテルを貼られて、下手すると血の気の多いパレスチナ人の若者にリンチを食らう憂目を見るわけです。 後ろに廻り込んだだけならまだしも、言葉を交わし、表面的にはイスラエル兵の保護下に入ってしまった私がその後どうなったかは皆さんのご想像にお任せします...。
昨日はヘブロンのH2地区(アラブ・ユダヤ混在、イスラエル管理)でインティ ファーダ(反イスラエル闘争)が発生しているにもかかわらず、ユダヤ人入植者がプリムパーティー(路上仮装パーティー)を決行するのを取材してきました。これがまた凄かった。 この日はH2地区内で多数派であるパレスチナ・アラブ人は外出禁止。それに抵抗してアラブ人が蜂起。パーティーの参加者はよちよち歩きの子どもから女性、老人まで様々なユダヤ人で、若者の殆どはろれつが回らないほどべろべろ状態。何でもこの日は戒律的にも酔っ払わなければならない日だそうで、宗教派といわれる人ほど酔いかたがひどい。と、ここまでは日本でも見られる普通の飲み会。 パーティー参加者よりも警護にあたる重武装兵士の方が多いなんてことでは、もう誰も驚かないでしょう。ヘブロンの凄いところは、その会場警護のイスラエル兵がパレスチナ人暴徒に発砲しながらパーティーを続行していることです。 パーティー会場は路上なので、さながら歩行者天国のような感じなのですが、そのすぐ側で古タイヤが燃えていていたり、パレスチナ人少年が投石をしている。それに対してイスラエル兵も応戦。会場わきのビルの屋上からもバンバン撃っている。どんなに音楽を流しても戦闘は数十メートルしか離れてないから発砲音は爆竹の連発のごとく聞こえてくる。パーティー参加者なんてユダヤ人入植者の数から見て200人もいないですよ。戦場の真ん中にポツンとエアポケットのごとくパーティー会場があるわけです。 それでもユダヤ人入植者たちはパーティーを止めない。 彼ら曰く、「パーティーを中止したらパレスチナ人の思うつぼ」だそうです。「1つの妥協が600万人の虐殺(ホロコースト)に繋がる」というユダヤ人的発想なのでしょうか...。 話は変わってガザについて。
最近の情報によると、ガザはゴム弾とか催涙弾ではなく実弾戦なので取材にはヘルメットと防弾チョッキが絶対必要だそうです。爆発片レベルに対して効果がある防弾チョッキは100ドル以下なのですが、M16やAK47カラシニコフの弾丸にも効果があるチョッキは750ドルから1500ドルくらいする。ヘルメットもヘボいものなら30ドル、いいものになると350ドルもするのでフリーの私にはとても手が出ない。NHKのクルーなんて一番高いのをまとめて10セットも買っていきましたよ。やはり大手メディアの財力は凄い!
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